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PCを乗り換える前に、下調べや乗り換える準備を疎かにはできません。乗り換えの準備で最も大切な事は、PC内に保存してあるデータをクラウドや外付けのストレージにバックアップをとることです。また、現在使っているメールデータ、各種アプリケーション、ブラウザのブックマークなども新しいPCに引き継ぎたいデータです。 「OSのバージョンが古いから買い替えたい。」「PCが壊れてしまった。」「Cドライブの残容量が少なくなり、PCの動作が遅くなってきた。」「ゲーム用にもっとグラフィックボードの性能が良いPCが欲しい。」など、PCを乗り換える理由はさまざまですが、新しいPCを使い始める前に準備しておかなければいけないことがいくつかあります。
一番大事なことは、古いPC内のどこに何があるかを把握しておくことです。PC内を調べて、大事なデータがどこに保存されているか、棚卸しをしましょう。PCがまだ使えるようであれば、移行したいデータのリストを作り、バックアップデータ作成の準備をします。データが散らばっている場合でも、フォルダ構成を考え、どのフォルダに何を納めるかのツリー構造を予め決めておくといいかもしれません。仕事で使っていて、大事なメールがある場合、メールのバックアップやアドレス帳、メールアカウントも大事な移行データです。無線LANのSSID、パスワードなども忘れずに移行リストに加えておきましょう。
古いPCを処分してしまってから後悔することがないように、丁寧に準備を進めていけば、新しいPCへの移行がスムーズに行えます。
新しいPCに乗り換えることを決めたら、実際に新しいPCを購入する前に計画的に移行のための準備を行います。 実際に新しいPCを使うようになってから、「Officeが使えない。」「アドレス帳がなくて、メールが送れない。」と慌てることがないように、準備項目に沿って漏れの無いように準備を進めていきましょう。
Microsoft Office、Adobe社製品などのソフトウェアは、ライセンスが必要です。ライセンスは、PC一台のみに有効で、新しいPCを購入した際には、追加購入が必要になる場合があります。Microsoft Officeのパッケージ版を製品として購入した場合は、古いPCに入っていたものをアンインストールすれば、新しいPCでライセンス認証を行うことで引き続き利用できます。ライセンスの引き継ぎを行わないで古いPCを処分してしまうと、新しいPCを購入したときにそれを使うことができなくなります。AdobeのCCシリーズは、ライセンス認証ができるPCは2台までです。但し同時に使用できるのは1台のPCのみです。Acrobat DCは、2台までインストール可能です。3台目以降のPCにインストールする場合は、インストール済みの2台のPCのうちのどちらかのライセンス認証を解除しなければなりません。セキュリティソフトなどは、古いPCのライセンス認証を解除すれば、新しいPCでも使えるものが多いようです。
データ移行の方法は、ケーブルで新しいPCと古いPCを繋ぐ方法、市販のソフトを使う方法などいくつかあるのですが、念のためにPC内データのバックアップをとっておくことは大変重要です。ブラウザのお気に入りやデスクトップに保存されているもの、作成したファイル、写真や動画、音楽、連絡先などは、CドライブのUsersフォルダの中のユーザー名がついたフォルダに格納されています。このフォルダごとまるごとコピーすれば、手間がかからないのではないでしょうか。PCの乗り換え前にある程度の時間がとれる場合は、ファイル名を整理したり、要らなくなったファイルを削除する良い機会かもしれません。 バックアップファイルは、クラウドストレージでも良いのですが、大容量のデータを保存できる外付けHDDやSSDに保存するのが手軽でいいと思います。
Windows10の「バックアップと復元」を使ってバックアップファイルを作成する方法もあります。やり方は以下のとおりです。
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古いPCから新しいPCにメールデータ(メール、アドレス帳)を移行する方法は、POP形式とIMAP形式では、データ移行の必要性が違います。POP形式では、古いPCからのデータ移行が必要となりますが、IMAP形式ではデータ移行の必要はありません。
古いPCで使っていたメールソフトがIMAP形式であった場合、新しいPCでは、メールアカウントを設定するだけで、古いPCで使っていたアドレス帳や署名、メールを引き継ぐことができます。IMAP形式の場合、メールデータは全てメールサーバー上に保存されていて、古いPCからデータを取り出す必要性がありません。
古いPCで使っていたメールソフトがPOP形式であった場合、古いPCから新しいPCへのデータ移行が必要となります。移行の方法は、古いPCのデータをエクスポート ( バックアップ ) し、新しいPCにインポート ( 取り込む ) するやり方です。
Outlookのエクスポートは以下の手順で行います。
使いなれたPCでは、ブラウザに記憶されたアカウント情報に頼って当たり前のように自動ログインしていたアプリケーションやサービスも、新しいPCで同じようにアプリケーションやサービスを使う場合は、IDやパスワードの入力が必要になります。ログイン情報は、データ移行の準備段階でまとめておくと、新しいPC環境を整えるときに、タイムロスせずに済みます。ChromeやEdgeなどのブラウザのパスワード情報は、CSVファイルにエクスポートし、新しいPCでインポートする方法がおすすめです。
私達が普段使っているサービスやアプリケーションで、ログイン情報をまとめておいた方がよいものにはどのようなものがあるでしょう。例えば、以下のようなサービスのログイン情報をまとめておくことをおすすめします。
長期でPCを使っていると、夥しい数のブックマークが保存されていることと思います。「ブックマークマネージャー」を使えば、ブックマークをカテゴリごとにフォルダ分けして整理することができます。「ブックマークマネージャー」は、Chromeの画面右上のケバブメニュー ( ︙ )を開き、「ブックマーク」を選びます。ショートカットキーの「Ctrl」+「Shift」+「O」を使うと効率的に「ブックマークマネージャー」を開くことができます。まとめ方は簡単です。カテゴリごとのフォルダを必要な分だけ作成し、フォルダ名をつけておきます。保存してあるブックマークをドラッグ＆ドロップで納めたいフォルダまでドラッグ移動させます。ブックマークバーがスッキリしますし、簡単に探せるようになります。 ブックマークは気が付かないうちに溜まってしまうものです。PC乗り換えは、いい機会なので乗り換え準備の一つとしてブックマークの整理をおすすめします。ブラウザのブックマークもエクスポート/インポートで簡単に移動させることができます。ここでは、ブラウザのブックマークをエクスポートする方法をChromeでその方法をご説明します。( 他のブラウザでも同じような方法でブックマークを移動させることができると思います。ブラウザのブックマークをインポートする方法は、新しいPCの初期設定のページでご紹介します。)
